岩団扇の花を求めて鉄五郎新道へ

2022年4月10日(日)晴れ
田中澄江さんの「花の百名山」で、大岳山にイワウチワが咲くと知り、いつか見に行きたいと思っていました。
「奥多摩、イワウチワ」と検索すると、鉄五郎新道が出てきました。ちょうど会でも9日土曜日に「鉄五郎新道~大塚山」の山行がありました。でも、前回一緒だった友人2人は、土曜日はハイキングに参加できません。そのため、翌日の今日、2人を誘って3人で行くことにしました。ただし、私たちは会の山行より歩程を短く計画しました。
コースは、JR青梅線古里駅→寸庭橋→金毘羅神社→広沢山→大塚山→富士峰園地→御岳登山鉄道御岳山駅(ケーブル)=滝本駅(バス)=JR御嶽駅 歩程約4時間です。
集合は古里駅8時55分だったのですが、1本電車が遅くなってしまい、9時35分になってしまいました。
9:40 身支度して、すぐに出発。
私達3人は初めての鉄五郎新道です。GPSでスマホの地図を見ながら歩きます。駅の周囲は、山も麓も、桜や色とりどりの花が満開です。
多摩川に架かる寸庭橋を渡ります。寸庭橋を渡り、地図を確認していると、休憩をしていた、私たちと同年代と思われる女性が、話し掛けてきました。「どこでこの道を知ったの? 花が少なくなって!」と嘆いているようでした。彼女は、何度もこの鉄五郎新道を歩いているようでした。古里駅から登山口まで、色とりどりの花に会え、3人ともここまでだけでも十分満足というくらい、春を満喫していました。
10:20 登山道に入りました。これからは1本道です。地図では大塚山まで2時間です。
金毘羅神社の鳥居です。広沢山までの急登の始まりです。金毘羅神社の社で、氏子の方達が「祭りなので」と準備をしていました。ミツバツツジがいたるところで咲いていました。登りが急です。3人とも黙々と登っていきました。
岩陰に小さい花を見付けました。私たちが「イワウチワではないか」と話していると、後ろから来た男性が「イワウチワ」と教えてくれました。
山に咲く花は小さいです。でも写真はアップで撮るので大きく写っています。写真のイメージが強いと、大きさがつかめない時があります。イワウチワも、淡いピンクの小さい、かわいい花でした。
友人が「イワカガミに似ている」というので、ネットで調べると
「イワウチワ(岩団扇、学名:Shortia uniflora)は、イワウメ科イワウチワ属の多年草。
葉は同じ科のイワカガミ属イワカガミと非常に似ている。(ウィキペディアより)」
とありました。
12:25 広沢山山頂少し手前でしたが、昼食休憩にしました。私たちはたくさんのイワウチワを観ることができ、疲れてしまっていました。
12:48 午後の出発。
13:00 広沢山(848m)着。ここから大塚山までは歩きやすい道でした。13:35 大塚山(920m)着富士峰園地へ向かいます。ここでもツツジがきれいです。13:50 富士峰園地のカタクリの群生です。14:10 ケーブルの御岳山駅着。駅前で休憩、持ってきたつまみを出して、ビールで乾杯しました。3人とも大満足の山行でした。誘った私としても、二人が喜んでくれて嬉しかったです。

下山するケーブル駅がハイカーで混んでいました。ケーブルは、臨時ダイヤでピストンで運行していました。ケーブル下の滝本駅から御嶽駅までのバスも、臨時が出ていました。
15:36 JR青梅線 御嶽駅よりホリデー快速おくたま2号で帰宅

ネットは情報を誰でも発信出来て便利です。でも、それが迷惑になることもあります。
今日会った女性が言うように、今まで静かに山に咲く花を楽しんでいたのに、人が多くなると、にぎやかになり、どうしても踏み荒らされてしまいます。彼女の嘆きを聞いて、今日、来て良かったかナアと考えてしまいます。
私は、いつも山を歩いた時、GPSログを記した地図を載せていました。でも、最近載せないのは、載せられたら迷惑が掛かる人がいるかもしれないと分かったからです。
今日会った女性は、ずっと私たちから距離をとって歩いていました。本当に静かな山で、ご自分の世界の中を歩くのを、楽しんでいらっしゃるのでしょうね!

 

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